ローマ時代の遺跡が残る町オランジュ(Orange)
ローマ時代の劇場
今日は、フランス語ツアーガイドのTokioです。
南フランスのSuze La Rousse での4日間のワイン講習を修了し、5日間過ごしたBollène
のホテルを後にして、ブルターニュ地方のRennesへと向いました。
途中、5日間お世話になったレンタルバイクを戻しにOrangeの町へ立ち寄る。
ホテルから自転車で20分ほどのフランス国鉄のBollène駅からOrangeの町まで電車で10分程度。Bollèneに来るときは、Orangeから自転車で1時間40分程度かかったけど、今回は、朝から雨模様だし、AvignonでのTGVの乗り継ぎ時間に遅れると大変なので、電車で移動することに。
フランスでは自転車も一緒に電車に乗れるんですよ。ただしTGVではなく、TERと呼ばれる「ローカル」線のみです。
中はこんな感じ。
この列車のように、専用車両のある列車があるので要注意です。専用車両のない列車はどの車両でもOK。後者のタイプは比較的新しい列車のようです。
Orangeは、ローマ時代の遺跡が残る南仏の香りが漂うキュートな町。ナポレオンが植えさせたといわれている街道沿いの印象的な白いプラタナス。オレンジ色の屋根瓦。街の所々にあるfontaine... 往年の南仏を舞台にした映画に出てくる、あんな感じの町です。
町の中心にある広場
Fontaineのある広場
街道沿いの印象的な白いプラタナス
オレンジ色の屋根、カラフルな壁の色、太いプラタナス。
Tokioがレンタルバイクを調達した店は町の中心の広場に面した、自転車屋さんではなくて、スポーツ用品店。日本出発前にネットで見つけたNature Bike Provence というサイトで予約したのだけれど、てっきり自転車屋さんかと思い込んでいたので、現地についてサイトに載っている住所の当たりに自転車屋さんがなくて、非常にあせった。
これがその住所にある用品店
自転車を返却しに来た日、Soldesをやってました。
その店のオーナーで自転車レンタルの商売もしているThierryさんがこちら
大変感じの良い親切なご主人で、OrangeからBollèneに行く近道をアドバイスしてくれたり、わざわざ地図までコピーしてくれたり、荷台に荷物をくくりつけるゴムひもを貸してくれたり... 一人で外国の知らない町を旅していると人の人情が心にしみます。
Thierryさんお勧めのOrangeの町の見所はローマ時代の劇場とローマ時代の凱旋門。
Avignon行の電車の待ち時間を利用してお勧めのローマ時代の遺跡を見学。
Orangeの町に残るローマ時代の劇場はヨーロッパで最も大きなもののようです。残念ながら現在修復工事中でその全容は見れないけれど、劇場の中の様子は記事Topの写真の通りです。
Orangeの町がつくられたのは、Wikipediaによると紀元前35年ということだから、随分と古い歴史のある町だったんですね。大劇場と凱旋門。ローマ人にとってこの町は当時かなり重要な位置を占めていたようです。
劇場舞台の上から観客を見下ろす人物は誰?
大劇場から徒歩で15分くらいのところにある凱旋門はかなり保存状態も良いようです。
高さ20メートル、幅20メートル、奥行き8メートルの凱旋門。表面に施されたレリーフ彫刻がきれいに残ってます。説明書きによると、一段目の三段目が蛮族であるゴーロワ人(今のフランス人)との地上戦の勝利の情景が表現されていて、二段目は海戦の勝利の情景を粟原しているということのようです。
ちなみに三段目のレリーフはこんな具合です。
兵士が入り乱れて戦っている様子のように見えます。
Orangeの中心街は、ローマ劇場内の見学も含めて2時間もあれば十分歩いて廻れる広さです。時間があったらこの南仏の古い町をちょっと散策してみてはいかがでしょうか...
ちなみに、自転車のレンタルをしているThierryさんのNature Bike Provenceのサイトはこちらです↓ Orangeに行く機会があったら是非寄ってみてください。
Nature Bike Provence : Location de vélo en Provence
それでは、皆さんも、Bon Voyage !!!